真空プラズマ装置「US-80A」2020年11月19日発売
ボトル内面・外面を表面改質
真空プラズマ装置「US-80A」2020年11月19日発売
容器のプラズマ処理で細胞培養効率化
プラズマ装置のパイオニア、株式会社 魁半導体(京都府京都市下京区、代表取締役 田口貢士)は、ペットボトルなどボトル状容器の内面・外面を表面改質する真空プラズマ装置「US-80A」を新たに開発、2020年11月19日に発売します。ボトル内面のプラズマ処理に特化した装置は当社では初の製品で、500MLのペットボトル80本を一度に処理可能です。プラズマによる細胞培養効率化のニーズに対応し開発、PETなどの樹脂ボトルのほかガラス瓶、缶等の表面改質にも対応できます。
【ボトル80本を一度にプラズマ処理】
ペットボトル容器のプラズマ処理は、品質保持を目的とした容器内面コーティング等にプラズマが利用されています。当社へもボトル内処理に関する依頼が多く既存製品をカスタマイズし対応していましたが、飲料容器だけでなく細胞培養用の容器のプラズマ処理のニーズ増加していることから、大量本数を一度に処理可能な専用プラズマ装置の開発に至りました。
50MLボトルから100L容器まで1本から処理することができ、500MLペットボトルの場合80本のプラズマ処理が可能です。装置本体のタッチパネルで簡単に条件設定ができるため操作性が良く、製造現場での導入にも適しています。
ボトル内面のプラズマ処理によって細胞培養効率の向上することは知られており、今後バイオ・医療分野で更にプラズマ処理の需要拡大を見込んでいます。
【PETなど樹脂ボトルやガラス・金属にも対応】
ゴミ問題を背景に、製品容器の識別シールの縮小化やラベルレス化が進んでいます。容器への印字の前処理としてプラズマ処理を施すことで高精細な印刷や印字の定着性が高まるため、新製品 「US-80A」はボトル容器のPETなどの樹脂ボトルのほか、ガラスや金属製容器の表面処理の用途にも対応しています。
■真空プラズマ装置「US-80A」製品概要
[正式名称] 真空プラズマ装置「US-80A」
[発売日] 2020年11月19日
[特徴] ・500MLペットボトルの場合80本を一括でプラズマ処理可能
最小約50ML~約100L容器の処理が可能。
(容器のサイズ形状によって一度の処理本数は変わります。)
・処理時間:10分~20分(材質や効果など条件により処理時間が変動します)
・電極の交換により、様々な容量・形状のボトルに対応
[用途] ・PETなどの樹脂ボトル、ガラス瓶、缶などの金属容器内面および外面の表面改質
・細胞培養容器への処理
・PETなどの樹脂ボトル、ガラス瓶、缶などの金属容器の表面印刷の前処理
[販売価格] 1,530万円(税別)
[販売目標] 初年度 10台