次世代の超撥水技術 環境負荷の低いプラズマ技術を活用した処理技術を開発
株式会社 魁半導体(京都市下京区、代表取締役 田口貢士)は、独自の2段階プラズマプロセスを活用し、樹脂やセラミックや金属の表面を水滴がほぼ付着せず、容易に滑り落ちる『超撥水化』効果が長期間持続する技術を開発しました。プリンターのヘッドや半導体製造用のレジスト、医療部品などに向けて受託処理での提供を開始します。
■「超撥水」効果
防水や防汚、防錆などの用途に、半導体製造や医療部品のほか、多くの業界で撥水効果が求められています。特に最先端技術の分野では、従来のフッ素樹脂よりもより高い撥水性と新たな機能性が求められています。
当社は、この市場のニーズに対応するため、「2段階プロセス」による超撥水化技術を開発しました。本技術は、表面の構造的な工夫と化学的な工夫を融合させた独自のプロセスにより、撥水効果を長期間維持できるのが特長です。フィジカル&ケミカルプロセスを活用することで、さまざまな基材に適用可能な撥水表面の形成を実現しています。
この2段階プロセスは、金属、半導体、絶縁材料を含む幅広い基材に適用可能であり、さまざまな分野での応用が期待されています。本技術の耐久性や性能については、今後さらなる検証を進めながら、より最適な用途の開拓を進めていきます。
(※超撥水:接触角150度以上を超撥水と呼び、90度以上のものを撥水と呼ぶ。)
写真:超撥水処理後 接触角測定の様子
■想定される用途
建築・自動車分野 … 防汚コーティング(窓ガラス、塗装)、建築外壁の防水・耐久性向上
電子機器の防水 … スマートフォンやウェアラブル端末、電子基板の防湿・防塵対策
医療・バイオ分野 … 血液や水分を弾く手術器具、細菌の付着を防ぐ医療用コーティング
繊維・衣料品 … 撥水加工を施した衣服や靴、防汚・防水機能を備えたテキスタイル
産業・環境分野 … 発電設備(風力・太陽光パネル)の耐久性向上、配管や設備の防食・防汚対策
■超撥水処理後の様子(動画)
プラズマ処理でPTFEを超撥水に!
https://youtu.be/ajHy0sIm1Js?si=rSRrgfOt-RhVvAKf
プラズマ処理でPFAを超撥水に!
https://youtube.com/shorts/nLFSFUxq-_I?si=r9MXiDQClbmzGAvT
▶お問い合わせはこちらから